7/29、30日と夏の金沢観光を楽しんできた旅行記。観光地同士が近く、1日でもかなり回れました。
完結編の今回は武家屋敷、金箔体験、忍者寺、金澤神社、ひがし茶屋街、瀧の白糸像などを見て鼓門のライトアップを見てきました。
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7/30、金沢旅行最終日。ホテル近くでガスボンベを使ったポストを発見。
最初の目的地まで歩いてる途中、
メグスリノキってのを見つけた。その昔、樹皮を煎じて洗眼薬にしてたとの事。
金沢市老舗記念館。
ホテルから徒歩6~7分、
武家屋敷跡 野村家に到着。
オープン時間ちょうどの8:30、いいタイミング♪
金沢市内にいくつかある武家屋敷の中でも一番人気のあるのが野村家。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの格付けで2つ星をもらってます。
入館料は
550円、金沢周遊バスの1日券を見せると
500円になりました。
入ってすぐ、玄関には甲冑が飾られてます。これは前田利家の直臣、野村伝兵衛信貞が身につけてた甲冑で、野村家に代々伝わるもの。
上段の間へ向かう。ふすまや欄干に目が行きますが、実は見所は・・・
この障子戸。ギヤマン入りの障子戸は弘化・嘉永(1845~1855年)には目を見張る物でした。
ちなみに欄干はこんな感じでした。他にも彫刻などありますよ。
フスマの引き手も様々で、これでも一部ですが見事な細工彫りとなってます。
フスマの方はと言うと、加賀藩お抱え絵師で狩野派最高峰による山水画が描かれてます。
立派な佛間ですが詳細は分かりませんでした。細かな彫刻が多数ある見所の多い佛間です。
隣には玄奘法師の版画。インドでの修行を終え、中国へ帰国する様子を描いたものらしいです。
佛間の欄干はこんな感じ。隅々まで目を愉しませてくれます。
そして庭園。後ろに少しだけ見えてる石塔は、金沢城の石垣に使うために切り出されたけど、搬出不能で山に残されてた戸室石でできてます。当時は一般使用は禁じられてた石との事。
ギヤマン張りの障子戸の向こうに見える庭園にも注目です。小さいながら、落水や架け橋など見所の多い庭園です。
池にはコイが泳いでます。
この池は金沢城築城の際、木材運搬用に使われた大野庄用水を庭園に引き入れたもの。
クツなど履かず、そのまま外へ。
左手には小さな庭。手前の丸い石は関守石で、この先に進まないようにとせき止めるもの。よく見ると亀がいます。
なので石がない方へ進み石段を上がる。
この時間はちょうど水をまいてました。そしてうち以外の観光客も集まって来ました。
1階へ戻り展示資料館、鬼川文庫へ。
野村家伝来の刀剣が並びます。
前田利長の目録。他にも小判などもあり、武家屋敷野村家は見所の多いスポットでした!滞在時間は約30分。
仲間部屋や厩(うまや)などがあるくらいです。庭園は見事。
貴船明神。寄り道しなければ武家屋敷野村家から徒歩5分とかかりませんが、見落としやすい!二度通り過ぎて三度目に気づきました。
京都の貴船神社の末社ですが、創建時には縁切宮と呼ばれてました。縁切りのご利益から、縁結びの御利益も信心されるように。
このように橋が掛けられており、手前は道路。この道路右手から入り小さい方の祠(玉姫社)で縁切りの、道路左手から入り大きい方の祠(貴船社)で縁結の参拝をするそうです。
香林坊のバス停に向かって歩いてると、せさミィというせせらぎ通り商店街のキャラクター像があった。10分置きに地面から水が出たり、ハートの石畳があったようですが、気にしてなかったので気づきませんでした。
香林坊の交差点にある、香林坊地蔵尊。
比叡山の僧侶、香林坊は薬屋の養子になり、店名も香林坊に改名。店主の枕元に立った地蔵のお告げにより処方した目薬で前田利家の眼病が治り、香林坊は名を上げた。その夢で見た地蔵尊を作り現在に至る。寛永の大火でも地蔵付近で火が消え、火除け地蔵と呼ばれるようになりました。
香林坊から右回りで7つめ、ひがし茶屋街で下車して、箔一本店箔巧館
かなざわ美かざり あさの店へ。
10:00に予約してた
金箔体験をします。時間読みができず6分遅れてしまいましたが、他に体験者がいなかったため普通に始めてもらえました。
金箔体験は初体験なので楽しみ♪
1人1000円ですが、ツアーだと950円。お皿の色は黒と、夏限定の水色に決定!
まずはデザインを選ぶ、けっこう種類ある中から、夏限定の鼓門と花火を選択。
筆者は欲張って小さいシールを2枚追加、
150円です。
お皿を軽く拭いて、シワにならないようシールを貼ります。
シールを貼ったら接着剤をタテタテヨコヨコに薄く塗ります。
ここでオプション、カラー金箔を買う。たくさんある中から、赤、紫、青色を購入。1本
250円で、3本
600円。
そして金箔を貼ります。金箔を貼る時はこすらず強く押し付けるように・・・
金箔が剥がれないようコーティングします。縦方向には塗らず、ヨコヨコに塗る。
ちなみに筆者のは月とウサギ、そして兼六園バージョンのアマビエです。
最後に写真を撮るのにこんな物を用意してくれました!ツイッターにもアップしてるので良ければどうぞ♪
最終かかった金額は、1250円と1400円でした。
とても楽しいので超オススメ!金箔体験はぜひやって欲しいです。(見習いコース・仙人コースも有り)
ひがし茶屋街のバス停からは浅野川大橋が見えます。1922年に造られた三連アーチ橋。
金沢周遊バス右回りで6つ、11:3から予約してた
妙立寺へ。
妙立寺は
忍者寺とも呼ばれる、落とし穴や隠し階段などの仕掛けが多数見られる、複雑な構造をしたお寺です。
残念ながら寺の中は撮影不可、なので境内の写真しかありません。
唯一撮影できるのがこの明かりとり階段。見学時は中から見ました。
妙立寺は人気のスポットで完全予約制、拝観料は
1000円で約40分のガイド付きです。気になる方は公式サイトを見てください。
妙立寺公式サイト
本堂の壁面にはフラスコ画が貼られてるそうですが、この時は見れませんでした。
狛蛙にはお賽銭が置かれてました。どうやらこの辺りはヒキガエルが多いようです。
松尾芭蕉の句碑。春もやや けしきととのふ 月と梅 とあります。
金沢周遊バス右回りで4つ、近江町市場でランチ。市の蔵にてまかない定食
880円。
七月の旬定食、
990円。平政のお造り、海老カツと飛魚のフライなど美味しかったです♪
食後はむすびでハート型の能登牛コロッケを買う。ジューシーさには欠けるけど濃くて美味しい!
200円。
またまた右回りのバスで5つ、
ひがし茶屋街に戻ってきました。
東山菅原神社。右の狛犬はよく見るとオスだそうです。
東山菅原神社の向かいにあるのが
宇多須神社。金沢五社の一つで、さっきの東山菅原神社は宇多須神社の末社です。
金沢一のご利益を得られる宇多須神社には、高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)・武甕槌男命(かけみかづちのかみ)・大國主神(おおくにぬしのみこと)・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)・大山祇命(おおやまつみのかみ)・八重言代主命(やえことしろぬしのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)・宇迦之御魂命(うかのみたま)・豐受大神(とようけのおおかみ)・崇徳天皇(すとくてんのう)と、10もの神様が祀られてます。
その御利益は、交通安全・起業成就・勝運上昇・良縁祈願・美容健康・病気平癒・安産・商売繁盛・魔除け・悪縁切り・金運アップ・招福開運・五穀豊穣・家運降昌・勝利祈願・豊漁祈願・国家安寧・水難守護・航海安全と豊富。
実はこの床板の下に人影が有り、怖くなり早々に出ましたが、後に人形だったと知る。ぽいな~とは思ってたけど;
そうそう、ひがし茶屋街の建物のほとんどで、このようにトウモロコシがぶら下げられてるのを見かけます。これは門守と言う縁起物で金沢の風習のひとつだそう。
ひゃくまん焼き、食べそこねたのが残念・・・
右回りのバスで2つ、
金沢城へ。前記事で書いた、撮れてなかった石川門。
どうしても見て欲しかった石垣。
左右で積み方が違うかなり珍しい作りの石垣。
左が打ち込みハギ、右が切り込みハギ。1765年の改修時にこのような形になったようです。
金沢城で石垣だけ見たら右回りのバスで1つ先の21世紀美術館前で下車、昨日お参りした石浦神社の横を通って次の目的地へ。
廣坂という坂道を登ります。廣坂は百万石通りにあります。
百万石通りを歩くと、兼六園の川口門跡が見えます。兼六園がまだ無料だった頃は使われてました。
距離的には短いけど、坂道なので8分くらいかかって到着したのは
金澤神社。
猪の背に丸い石が載ってますが、何かは分かりません。
金城霊沢。
正直者の農夫がここで芋を洗ったら砂金が出てきて、それを貧しい人々に分け与えた逸話があります。「金」を洗う「沢」→金沢となりました。
手水は金城霊沢と同じ水源の水で、飲料用として問題なく飲めるもの。百万石祭り百万石茶会や大寒の和菓子作りにも使われてます。
左右の隋身様はマスクしてました。前田直時が奉納したそう。
拝殿。菅原道真が祀られてます。実は屋根上の瓦が立派な鳳凰ですが、エラーで保存されておらず・・・
相殿には災難除・金運の神である白蛇龍神が祀られてます。
白阿紫稲荷大名神。1枚めの写真、木の幹にお稲荷様が現れたかのような影が映りました。一応100円くじを買ってみたら3340円当たりました!
池のほとりにある「いぼとり石」をこすると、イボが取れるらしい。
金澤神社を出ます。出てすぐ、兼六園の随身坂料金所があります。
石浦神社前から左回りで2つ、
主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)へ。道をはさんで斜め向かいにはひがし茶屋街があります。
何やらディープです。
ここは、あかり坂って所らしい。ちなみに、暗がり坂ってのもあるけど辿り着けてません。
ここは昼間に来てもほとんど閉まってます。夕方以降に来ると活気づいてます。
そのまま川沿いを歩いて浅野川大橋の方へ。
浅野川大橋の向こうへ渡ると、望楼があります。これは明治初期に使われてた火の見やぐらを復元したものです。
さらに川沿いを進むと、並木橋って短い橋がかかってた。
その先には、梅ノ橋っていう木造”風”の歩行者専用橋がありました。
その先に目的の、
瀧の白糸像があります。「義血侠血」のヒロイン、滝の白糸の像で、センサーに手をかざすと水芸が見られます。
ワクワクしながらセンサーに手を当てると、ピューって水が出ました。あれ?これだけ?まぁ、楽しめました。ちなみに先の「梅ノ橋」は「義血侠血」の舞台のひとつ。
この日は16時からお祭りがあるとの事で、時計を見たら5分後。なので見ていこうとも思ったけど、地元の仲間内っぽい感じがしたので出ました。
後にこの夏祭りと節分後にしか祭事はないと知る。限定の御朱印、もらっとけば良かったか・・・
ひがし茶屋街バス停から右回りで6つ、にし茶屋街へ。
にし茶屋街はこの通り、100mほどの小さな茶屋街。でも芸姑さんは一番多かったんだって。
まず目を引いたのは人形ミュージアム。
マトリョーシカに誘われる。するとスタッフさんが出てきて、お茶を出してくれた。
絵付け体験なんかもやってるみたいだけど、受付時間が過ぎてた。
無料なんでどうぞ、と誘われ中へ。骨董品などが売られてましたが、趣味でやってるようで激安!この模造刀と弓、
5000円ですよ!?大正時代の弓、欲しかったな・・・
顔出しパネルみたいのも。今回はこの部分だけで他の場所は見ず外へ出ましたが、本来は入館料
800円だと後で知る。
にし茶屋資料館は8/22まで休館中で入れず。
右回りバスで2つ、香林坊で下車し、ホテルで荷物を受け取ったらまた右回りに乗って3つ目、金沢駅へ。
ほぼ100%のたこせん、えびせん。これ買いました。
ずっと気になってた農家屋のスイートポテトも♪
その他、ビーバーなどを買う。
今回の旅行で唯一のライトアップです。初日の夜、ライトアップバスツアーに行きたかったけど、疲れて寝てしまい;
京都へ向かう特急サンダーバードの中で駅弁を食べる。ますのすし小丸、
1000円。おいしいしお腹いっぱいになってコスパよし!
これで今回の金沢旅行はおしまい。京都⇔金沢の往復特急券+指定券、ホテル1泊、バス1日券、金箔体験が付いて2人21886円でした。